マダニ媒介感染症2018年05月28日

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マダニはイヌ、ネコだけでなく、ヒトにも寄生します。
マダニが寄生することにより、痒みや皮膚炎、貧血、栄養障害などを引き起こすことがあります。また、マダニが運ぶ病原体により感染症を起こし、場合によっては命に関わる危険性もあります。

代表的なイヌネコのマダニ媒介感染症
イヌのバベシア症
バベシア原虫がイヌの赤血球に寄生します。
症状:貧血、発熱、食欲不振、黄疸、衰弱
ネコヘモバルトネラ症
ヘモバルトネラがネコの赤血球に感染します。
症状:貧血、元気消失、体重減少、食欲不振

動物とヒトのマダニ媒介感染症(人獣共通感染症)
日本紅斑症
リケッチアが原因の病気です。
症状:発熱、関節痛などがおこります。
ライム病
ボレリア菌によって引き起こされます。
症状:元気消失、食欲不振、発熱、麻痺
ダニ媒介性脳炎(TBEV)
ダニ媒介性脳炎ウイルスの感染によります。
潜伏期間:7日-14日
症状:頭痛、発熱、関節炎、筋肉痛、重症化すると痙攣、昏睡
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
SFTSウイルスの感染によります。
潜伏期間:6日~14日
症状:発熱、食欲不振、嘔吐下痢、筋肉痛、出血症状

春から秋にかけてマダニ活動のシーズンです。
ペットの健康を守るためにもマダニ寄生の予防をしましょう
マダニが寄生している場合は無理に取らず、動物病院で除去してもらってください。

 

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