白内障2018年08月31日

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白内障は、眼球の水晶体が白く混濁した状態です

イヌの白内障
老齢性 :イヌの白内障のほとんどは、7~8歳以上の老齢性変化によるものです。
年齢を重ねるに伴い、徐々に症状が進行していきます。
遺伝が関与していると言われ、トイプードル、ミニチュアシュナウザー、
アメリカンコッカースパニエル、ゴールデンレトリバー、ボストンテリア
などが好発品種です。
基礎疾患:糖尿病、低カルシウム血症やなど他の病気によって引き起こされることがあります。
有害物質:除草剤などに含まれるジニトロフェノールや防虫剤に含まれるナフタリンなど毒物の摂取により起こることがあります。
眼疾患 :他の眼疾患や目の外傷などによっても起こることがあります。
症状
瞳孔の奥が白濁する。
暗い場所では動きが鈍い。
視力の悪化。
障害物にぶつかる。
治療
視力がまだ失われていない場合は、点眼や内服で進行を抑える薬を使いますが、白内障を治す根本的な治療ではありません。
白内障が進行した場合には外科的治療を行いますが、網膜の委縮が起こっている場合は手術をしても視力は回復しないため、適応外となります。

ネコの白内障
イヌに比べるとまれです。
ほとんどが喧嘩や異物による目の外傷や、眼疾患による眼内の炎症などで発症します。
老齢性や糖尿病から発生する白内障はネコでは多くありません。
遺伝性のものはペルシャ、ヒマラヤン、バーマンなどで確認されています。

白内障とよく似た外観を呈する病気として「核硬化症」(かくこうかしょう)があります。これは加齢に伴って発生する水晶体の硬化と白濁であり、通常は視覚障害を伴いません。

 

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