炭水化物2019年06月29日

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炭水化物には大きく分けると、体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質と、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維に分けることができます。
それ以上加水分解されない糖を「単糖」と言い、単糖の数が1個のものを単糖類(ブドウ糖、果糖など)、2個のものを二糖類(ショ糖、乳糖など)、2~10数個のものを少糖類(オリゴ糖)、それ以上のものを多糖類(でんぷん)と言います。

糖質
糖質は体の主要なエネルギー源です。
脂質やたんぱく質と比べると、素早くエネルギー源になります。
消化・吸収されて主にブドウ糖として血液中存在し、体の中で1gあたり4kcalのエネルギーになります。
食事をして血糖値が高くなるとインスリンによって血糖値は低下し、血糖値が低くなってくるとグルカゴンなどのホルモンによって血糖値は上昇します。
特に脳では血液中の糖質(ブドウ糖)が主なエネルギー源なので、極端に糖質が不足すると意識障害などがおこることがあります。特に糖尿病で、インスリンが効きすぎたときの低血糖は危険な場合があります
エネルギーとして使用されなかった糖質は、体脂肪として脂肪組織に蓄積されたり、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられたりしますが、過剰な摂取は肥満の原因になります。

食物繊維
食物繊維は消化されないためエネルギー源にはなりませんが、整腸作用を持ちます。
食物繊維は水に溶けるかどうかにより、大きく2つに分けられます。
不溶性繊維: 消化管内の栄養素を十分に吸収するためには、腸内通過時間はある程度ゆっくり通過する必要があります。適量の食物繊維を含むことで腸の蠕動運動が促され、腸内通過時間が適度に保たれます。
可溶性繊維:可溶性繊維の多くは、大腸内で発行し「善玉菌」の栄養源となり、善玉菌に良い環境を作ります。また、脂肪や糖質の吸収を遅らせ、コレステロールの低下や血糖値の安定化に働きます。

炭水化物は欠かすことのできない栄養素です。
過剰摂取や不足には十分気を付けてあげてください。

 

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