イヌのワクチンで予防できる感染症2013年08月09日

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喧嘩はもちろん、お散歩中に簡単に感染してしまう病気もあります。飼い主さんの服や靴についたウイルスが原因で感染してしまう場合もあります。

きちんと予防してあげてください。

l   犬ジステンパー

感染犬の接触、鼻水、唾液、目やに、糞便、尿などにより感染します。

伝染力はきわめて高く、死亡率も高い病気です

発熱、鼻水、くしゃみ、結膜炎、食欲不振などの症状がみられます。下痢や血便、肺炎、神経症状等もあり、回復しても神経症状等の後遺症が残ることがあります。

l   犬アデノウイルス2型感染症

感染犬の接触、咳、くしゃみなどの飛沫から感染し、伝染力の高い病気です。

発熱、食欲不振、乾いた咳が特徴的で特に興奮時や運動時に咳が誘発されます。症状が悪化すると肺炎を起こし死亡することもあります。

l   犬伝染性肝炎

感染犬の尿や唾液、糞便により感染します。

肝炎を起こし、発熱、元気消失、食欲不振、下痢、嘔吐の症状もみられることもあります。また、目に白から青の混濁(ブルーアイ)がみられることがあります。

l   犬パラインフルエンザ

感染犬の直接接触や、咳やくしゃみなどの飛沫から感染し、伝染力の高い病気です。

発熱、咳、くしゃみ、涙などの呼吸器症状が特徴的です。症状が悪化すると肺炎を起こし死亡することもあります。

l  パルボウィルス感染症

感染犬の糞便や嘔吐物から感染します。

伝染力、死亡率が高く、症状の進行の早い病気です。

発熱、元気消失、食欲不振、頻回の嘔吐、トマトジュース様の血便を起こす腸炎型と、生後2カ月未満の子犬に多く心筋炎になり突然死してしまう心筋炎型があります。

l  コロナウィルス感染症

感染犬の糞便から感染します。

嘔吐や下痢を起こします。下痢による脱水で死亡することもあります。また、パルボウィルスと併発すると重篤化してしまいます。

l  犬レプトスピラ病

細菌によって腎臓や肝臓がおかされる、人と動物共通の伝染病です。

感染した哺乳類(特にネズミ)の尿から、皮膚、口腔や目の粘膜を介して感染します。

歯肉の出血や黄疸がみられる黄疸出血型と高熱、嘔吐下痢を起こすカニコーラ型が代表的ですが、他にもいろいろなタイプがあるので注意が必要です。

 

l  狂犬病

ヒトを含めたすべての哺乳類が感染し、発病すると治療方法がなく、ほぼ100%死亡します。

日本では1956年以降、発生が観られていませんが、発生していない国は世界で10ヵ国程度に過ぎず、年間5万人の死者が出ていると言われています。

ヒトのためにも、イヌのためにも予防注射が大切です。

 

 

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