ウサギの消化器2015年09月25日

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草食動物であるウサギは常に食べ続け、消化管も休むことなく働き続けています。

ウサギの消化管はイヌ・ネコと大きく異なり、低栄養で高繊維の牧草などを消化し、効率よく利用するための特徴を持っています。

ウサギの歯

ウサギの歯は高繊維質の草を食べることができるように発達し、常に伸び続けます。

歯を前後左右に動かしながら牧草を食べることによって、歯をすり減らし、適度な長さや形を保ちます。

唾液には消化液が含まれていて、咀嚼している間も消化を助けています。

ウサギの胃

ウサギの胃は1つで、胃壁は薄く、伸張性が低く、形が深い袋状で、食道とつながる噴門部(入口)と十二指腸とつながる幽門部(出口)が接近していて、その径も数ミリと狭くなっています。

噴門部(入口)の筋肉が発達し、逆流することができないため、ウサギは吐くことができません。

胃内はph1~2の強酸性。胃では消化液により糖質・タンパク質が消化される。

ウサギの小腸

小腸の全長は約200~250cmと長く、十二指腸→空腸→回腸の順番で食べ物が送られていきます。

小腸では、消化しやすい栄養素の糖質やビタミン、タンパク質を消化液の作用により分解、吸収します。

小腸で消化されない食べ物は、まず正円小嚢という盲腸と結腸の境界にある器官に送られ、粗い繊維は結腸へ急速に送り出され、コロコロした便となり排泄すします。

それ以外の細かい繊維は盲腸へ運ばれます。

ウサギの盲腸

ウサギの消化器で最も特徴を持つのが盲腸で、右腹腔の大半を占めるほどの大きさがあります。

盲腸には、たくさんの微生物が存在していて、細かい繊維の細胞壁を壊し、消化吸収を行う発酵タンクとしての重要な役割をもっています。 (イヌやネコはできない)

盲腸では「盲腸便」と呼ばれる柔らかく鈴なり状にまとまった便が作られ、これには多量のビタミンと良質なタンパク質が含まれており、ウサギはこれを直接肛門から食べ、再び消化吸収します

ウサギの食糞は正常な行動で、主に深夜から早朝にかけて行われます。

このようにウサギは食べ物を1度で消化吸収するのではなく、一旦ある程度消化し、盲腸便として排泄、さらにその便を食べることによって完全に消化吸収をします。

◎ウサギの結腸・直腸◎

結腸には、2種類の糞を排出するための収縮を調節する結腸分離機構という場所があります。

分離機構が活発に動いている時は、粗い繊維を含んだコロコロした便を速やかに直腸へ運び、排出する働きをし、盲腸からの消化物は結腸には入り込まないようにしています。

分離機構が働きをやめると、盲腸から結腸へ押し出された消化物はそのまま結腸・直腸を進んで盲腸便として排泄されます。

 

これらの消化の機能が正常に働くためには、食餌中の繊維が大きく関係しているので、ウサギに与える牧草は常に食べることができるようにしておくことが大切です。

また、ウサギは絶食にとても弱い動物なので、少しでも食欲が落ちた場合はすぐに病院で診察を受けてください。

 

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