イヌ・ネコの下痢2016年03月26日

ホーム > アーカイブ > イヌ・ネコの下痢

下痢は、腸の異常によって糞便中の水分量が増加している状態です。
腸には水分や栄養を消化、吸収する重要な働きがありますが、何らかの原因によってこの働きが十分に行えなくなった時に下痢を引き起こします
下痢の原因や下痢に伴う症状は様々で、異常が起こっている部位によって「小腸性」と「大腸性」の2つに分けられます。

小腸性下痢の特徴
栄養・水分の消化吸収不良による症状
排便量・回数-1回の量が多く、回数は正常~3倍。
・便の色・性状-黄土色、薄茶、白、緑、黒などで、便の中に未消化の食物が見られることがある。
小腸から出血がある場合、黒っぽい便(黒色便)。
腹部が張ってゴロゴロ音が鳴る、飲水量が増える、口臭がきつくなるなど。
また下痢が長期にわたると、栄養不良による激しい体重減少がみられ、同時に嘔吐を繰り返した場合、ひどい脱水を起こして重篤な状態になってしまうケースもあります。
大腸性下痢の特徴
水分吸収不良、糞便貯蔵困難による症状
排便量・回数-1回の量は少ないか正常で、回数は普段の3倍以上。
・便の色・性状-色の変化はほとんどなく、粘液が混ざることが多い。
大腸からの出血は鮮血になることが多い。
少量の便を1日に何回もする(しぶり便)のが特徴です。
重度の炎症や腫瘍などがない限り、小腸性のように嘔吐や体重減少を引き起こすことは稀ですが、長期続くと脱水を起こす危険があります。
原因
・急激な食事の変更や食べ過ぎ、食物アレルギーなど食事によるもの。
・回虫、鉤虫、鞭虫、糞線虫、コクシジウム、ジアルジアなど寄生虫によるもの。
・パルボウイルス、ジステンパー、コロナウイルス、サルモネラなどウイルスや細菌感染によるもの。
・殺虫剤、殺鼠剤、除草剤、鉛、毒性のある食物、植物の誤食で起こる中毒性のもの。
・消化できない異物の誤飲によるもの。
・環境や変化や恐怖、不安などのストレスによる神経性のもの。
・膵炎、炎症性腸炎、腫瘍など消化器の病気によるもの。
予防
食べ物(アレルギー)が原因である場合、フードと水以外与えないようにし、治りが悪ければフードの変更や療法食を使用したりします。
中毒や異物誤飲を防ぐには、散歩中に拾い食いをしないようし、イタズラできない環境作りを徹底します。
ウイルスや寄生虫感染は、ワクチンや駆虫薬での予防が可能なものもあります。
同じ食べ物しか与えていないのに便がいつもと違うようなら、元気や食欲があっても相談してみてください。
吐き気や他の症状がある場合はすぐに病院を受診が必要です。

 

このページのトップへ ▲