カイウサギ、アナウサギ、ノウサギ2016年07月27日

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カイウサギアナウサギを家畜化したものです
ノウサギアナウサギ(カイウサギ)は全く違う種類です。

アナウサギ(カイウサギ)
アナウサギは約2000年前に家畜化され始めたと言われています。
カイウサギとして完全に家畜化されたのは11世紀ころの地中海付近(イベリア半島からアフリカ北西部)で、食用として飼育されていたものが、繁殖力が強かったため世界各地に広まったようです。

アナウサギ類はノウサギ類よりは短く四肢も短く、全体に丸みを帯びています。
新生仔は無毛で眼も耳も閉じています。
季節によって被毛が変わることはありません
トンネルを掘って巣穴を作ります。トンネルは複雑で、通常は天敵に襲われないように巣穴で生活し、2~8頭の成体と仔が一緒に暮らしています。
生活範囲は数ヘクタール。
アナウサギの妊娠期間は約32日。産仔数は4~10頭。染色体数2n=44

ノウサギ
ノウサギは野山に暮らす野生のウサギのことです。
世界各地分布し、日本にも、本州から九州に生息するノウサギや、北海道にはエゾユキウサギ、奄美大島にはアマミノクロウサギなどがいます。

ノウサギ類の耳介は特に長く、四肢も長く筋肉が発達し、運動能力が高くなっています。
新生仔は有毛で眼は開いており、出生後程なく動き回ることが可能です。
成体では冬季になると被毛が白色に変化する種類もいます。
巣穴を持たないため、天敵から身を隠すには逃走して植物などの陰に隠れます。
単独で生活し、交配期のみ相手を捜します。
行動範囲が広く数十ヘクタール。
ノウサギの妊娠期間は約42日。産仔数は1~4頭。染色体数2n=46

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アナウサギ類とノウサギ類は染色体数が異なるために交雑種は存在しません。

 

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