副腎のこと2017年01月28日

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哺乳類や鳥類の副腎は両側腎臓の背側にある、小さな卵型をした臓器です。
副腎は外層の副腎皮質と内層の副腎髄質からなり、どちらも重要なホルモンを放出します。

副腎皮質ホルモン
副腎皮質からは、コレステロールを原料に多種のステロイドホルモンが分泌され、その働きから3種類に分類されます
グルココルチコイド
タンパク質、脂肪を分解して糖にかえ、エネルギーを作る
肝臓での糖を作るのを促す
血圧、血液量を正常に維持する
毛細血管壁の透過性を下げ、炎症を抑える 等
ミネラルコルチコイド
体液中の電解質のナトリウムの再吸収を促進し、カリウム排泄を増加させ、電解質のバランスを調節します。
性ホルモン

副腎皮質ホルモンは、血液中の副腎皮質ホルモン濃度が低下すると脳の下垂体と呼ばれる場所から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の指令をうけ、分泌が増します。

副腎髄質ホルモン
カテコールアミンと呼ばれるアドレナリンノルアドレナリン が分泌され、
末梢血管が収縮し血圧が上昇するなどのストレス反応の調節を行っています。

副腎の病気
イヌ、ネコで多い副腎の病気
副腎皮質機能亢進症(クッシング病)
副腎皮質のホルモンが過剰に分泌される病気で、多飲多尿、無気力、脱毛などの症状が出ます。
副腎皮質機能低下症(アジソン病)
副腎皮質ホルモンが十分に分泌されない病気で、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状が出ます。

 

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